【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
だけど、その時ふと思い出した。


「あっ、でも私、飲み物買おうと思ってて……」


「は?」


すると、聞いた瞬間間の抜けた声を出し、立ち止まる楓くん。


その表情を見たら、とてもじゃないけど戻ろうなんて言えなくなる。


まぁいっか。飲み物はもう……。


「でも、やっぱり大丈夫っ。水道の水飲むから!」


私がそう告げると、彼ははぁっとまたため息をついたかと思うと、再び手を握ったまま歩き出して。


「来いよ」


「えっ?」



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