【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
それを聞いて、ますます乙葉のことが心配でたまらなくなる。


同時に眞白に対してものすごく腹が立って、思わず怒鳴るように言ってしまった。


「ったく、何やってんだよ! あいつ危なっかしいんだから、目離したらダメじゃねぇかよ。なんでちゃんと乙葉のこと見てないんだよ、バカ!」


すると、眞白は一瞬声を詰まらせて。


「……っ。悪かったよ。でも、そんなに心配なんだったら、楓がそばにいてあげればいいだろ」


「なっ……」


「自分だって最近、乙葉のこと全然見てなかったくせに。まるでボディガードは僕にお任せって感じでさ。乙葉に冷たくしてたじゃん」


そう言われると、ちょっと心苦しい。


「そ、それはあいつが……っ」


「あーあ。ほんと、楓は何もわかってないよな」


すると眞白は急にそう呟いて、はぁっとため息をついたかと思うと。


「ちなみにだけど僕、乙葉にフラれちゃったんだよね」


なんて、信じられないことを口にした。


「はぁっ?」



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