【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
その表情はなんだか、拗ねた子供みたいで。


「それに私、またたくさんお菓子作るから、その時は眞白くんも食べに来てね」


「ほんと? いいの?」


「うん、もちろんだよ」


私が笑顔で頷くと、眞白くんはそこでやっとニコッと笑って。


「ありがと、乙葉。もし楓に泣かされたら、いつでも言うんだよ」


そう口にしたかと思うと、いきなりギュッと抱き着いてきた。


「わっ、眞白くん……!」


「僕はいつでも乙葉の味方だからね」


そのまま背中をポンポンと撫でられる。


そんな時、うしろからボソッと声がして。


「大丈夫だよ。絶対泣かせたりなんてしねぇから」



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