その海は、どこまでも碧かった。

「このマスコットなに?
2つセットだから1個オレ?」



2個セットの趣味の悪いマスコットが

スーツケースに入ってた



「あ、それはダメ!」



「なんだ、オレのじゃなかったんだ」



「うん
コレは、思い出だから
碧くんにはあげれないの」



好きな子とだったら

ギリ一緒につけれるかな…っていう

微妙なマスコット



海しか知らない思い出



海は大切そうにクローゼットに片付けた



海が笑っててくれれば

オレはいいよ



心ではそぉ思っても

その笑顔がオレだけのものになればいいって

いつも願ってた



ごめん





海は少しずつ大人になってるのに…



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