その海は、どこまでも碧かった。
ドーンドーンドーン…
「海も飲む?」
碧くんが
さっき買ったペットボトルをくれた
「ありがと」
いつも気にしてなかったけど
間接キスだったんだ
碧くんは気にしてないか…
碧くん
昔からずっとしてたことが
最近ね
なんか違うんだよね
碧くんは
何とも思わない?
私は意識してしまう
ドーン…ドーン…ドーンドーン…
「綺麗だね…
碧くんと一緒に来れてよかった」
「うん…
オレも海と一緒に見れてよかったよ」
「ホントに?」
「ごめん、さっき…
なんか、海の友達見たら
海は今をもっと楽しんだ方がいいのかな?
そぉ思ったから…」
「碧くんは?
他に一緒に花火大会来たかった人
いたんじゃない?」
「いや…
花火大会なんて、
海が誘ってくれなかったら来てないよ
ありがと、誘ってくれて
海と来たかったよ」
ドーン…ドーン…
碧くんがペットボトルに口をつけた
「碧くん、それって間接キス?」
「ゲホ…
…
海、変なこと言うなよ
咽たじゃん」
「ごめん…」
ドーンドーンドーン…
碧くんは
やっぱり何とも思ってない