その海は、どこまでも碧かった。

「碧くん」



「どーした?海
なんか思い詰めちゃって…」



「碧くん、私、告白された」



「告白?」



「うん、同じクラスの男子に…
好きだから付き合って…って…」



海が?

告白?



え、マジ?



「へー…
オレにそんなこと言うな!」



「だって碧くんが聞いてきたんじゃん!」



うん

オレが聞いたけど



だって

海がなんか思い詰めてたから



そりゃ海かわいいし

もぉ高校2年生か…



いつかそんな時が来るのかな?って

考えたこともあったけど

ついにその日が来た



ダメ、ダメ、ダメ…

絶対ダメ!

海に彼氏なんて



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