その海は、どこまでも碧かった。
学校帰り宙と寄ったカフェ
チョコレートフラペチーノの先に
碧くんが見えた
「水瀬、どぉしたの?」
「ん?碧くんがいたから…」
「あおくん…?」
「うん、碧くん
私の家の近くに住んでて…」
「あー、水瀬の話によく出てくる?」
「あー、そぉそぉ…
私ってそんなに碧くんの話してる?」
「してるよ
1日1回はしてるかも…
最初は水瀬ってお兄さんいるのかな?って
思ったけど…」
「うん
碧くんは、お兄ちゃんじゃないの」
碧くんは
お兄ちゃんじゃなくて
なんだろう?
「一緒に女の人いるよ
彼女?」
「あ…ホントだ」
碧くん
彼女できた?
あの時の
甘い匂いの人?
遠くに見えるだけなのに
そんな気がした