その海は、どこまでも碧かった。

「水瀬、もぉお土産買ってんの?」



「うん!
コレ、限定のヤツなの!」



「ホントだ
そんなのあるんだ」



コレで碧くん喜ぶかな?



北海道に着いてすぐ

碧くんの白い恋人限定版を見つけた



あ、碧くんとお揃いのマスコット
買っちゃおかな?

でも怒られるかな?

こんなの恥ずかしくてつけれない!って



「水瀬、それ欲しいの?」



「え…あ、かわいいかな…って…」



「お揃いでつけるとか
ちょっと恥ずかしいけどね」



「だよね…やっぱり…」



「水瀬が恥ずかしくないなら
一緒につけてもいいよ!
オレ、買うから…」



「え…」



「やっぱり、恥ずかしいか…」



そーじゃなくて…



ごめん

宙とお揃いって考えてなかった



「恥ずかしくない!
恥ずかしくないよ!私
私、買うから、一緒につけよ!」



碧くんはきっと

白い恋人限定版で喜んでくれるから



< 65 / 142 >

この作品をシェア

pagetop