その海は、どこまでも碧かった。

「笹野って、前に先輩と付き合ってたけど
別れたよね」

「なんか、それも宙が原因かもね」

「笹野くん、奥手すぎるんじゃない?」

「先輩物足りなかったのかもね」

「だって手繋ぐとか、中学生レベル」

「中学生でもチューしてるでしょ」

「今の中学生、抱き合ってるって」

「恐るべし中学生」

「あ!でも…
たしか宙、中学の時付き合ってた子と
ヤッタとかって噂あったよ!」

「あー、ソレ私も聞いたことある!
思い出した!」

「えー!じゃあ、ぜんぜん奥手じゃないね」

「笹野くん、かっこいい♡」

「今は海のだからダメ!」



私のせいで

宙がいろいろ言われてる



「あ…海…」

「ごめん、海!」

「うん、うん、気にしないで!」

「過去のことだし…」

「全部、噂だし…」



過去のことかもしれないけど

噂かもしれないけど

きっと私だから

宙は手を繋ぐ以上のことしてくれないんだ



「ユナは?大樹とどぉなの?」

「大樹、エロそう」

「でも性格良さそう!」

「付き合って長いもんね
ユナと大樹」

「大切にしてくれそうだよね!」



ユナの恋バナになってホッとした



「キスは付き合った日にしてくれたよ
よくケンカするけどね…
ケンカしても毎日キスしてるよ
それで仲直り♡」



「「「キャーーー♡」」」

「大樹ヤルね!」

「いい男!」

「ホレそう♡」

「彼氏ほしー!」



そぉなんだ

それが普通で当たり前なら

私と宙はおかしい



付き合ってないのかもしれない



キスも拒否されたし…

待ってて…って…

でも待ってるのにしてくれない



中学の時の噂は

ホント?





私ってそんなに魅力ない?

付き合って失敗したな…って思ってる?



宙は私とキスしたくないんだ



抱きしめてたシロクマのぬいぐるみに

キスした



碧くんみたい



抱きしめてると安心する



碧くん

会いたい


< 83 / 142 >

この作品をシェア

pagetop