ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
I don’t have a chance! 〜もうダメだ!

あの人は、もう



えっと、頭が働かない。
この人、孝弘さん、だよね?
どういうこと?

「遅かったね。寒かったでしょ?さ、入って」
「え、あの、どうしてここに孝弘さんが?」

孝弘さんは戸惑う私の手を引いて、部屋の中に引き入れた。私が中に入ると、ドアの鍵をガチャと閉めた。

「ここ、元々僕の部屋。いやぁ、びっくりしたよ。昨日琴羽ちゃんに、火事に遭った病院スタッフに部屋を貸してほしいって言われてさ。まさか、それがマナだったなんて」

「信じられない…すごい偶然…」

「だよね、もう、運命じゃないかなって思うよ。外は寒かったでしょ?ご飯食べた?もしまだなら、一緒にどう?」

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