ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜

「ごめんね、マナ。疲れてるのに全然休めなくて。僕はまだやることがあるから。ベッド使って、ゆっくり休んで」

孝弘さんは、優しく私の肩をポン、と叩くと再びパソコンの前に座った。

「今は第一秘書の琴羽ちゃんが一人で二人分、参謀役も護衛役も一手に引き受けている。琴羽ちゃんは文武両道ですごいんだ。
僕がアメリカに行ってからずっと琴羽ちゃんは休みを取れていなくてね。僕が日本にいる間くらいは、休みを取らせてあげたくて」

孝弘さんの口からまた、琴羽さんを褒める言葉。
琴羽さんがすごいことはよくわかってるのに。


「明日からしばらく僕が花音につくんだ。ただ、僕には護衛は出来ないから、大河にお願いしてる。アイツ最近本当に忙しくてスケジュール合わせが大変で。
参ったよ。琴羽ちゃんと同じように仕事をこなすのは、大変」


また、だ。

孝弘さんが花音さんや琴羽さんを褒めるたびに、気になる。
特に『琴羽ちゃん』のことを話すときには、目を輝かせる。それは、たぶん、尊敬だけじゃない。もしかしたら恋とか愛とかいう類の感情もあるんじゃないかなって思えてしまう。
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