ツイてない!!〜But,I'm lucky to have you〜
「それ、ちょっとわかるかも。僕にとっても勉強と仕事が一番大事だったから。
それなのに今日は、初めて会った君のことばかり考えてしまう。こんなこと、初めてだ。姉ちゃんの言葉じゃないけれど、偶然に任せず、必然的に会える状態にしたい。
二葉さん。
もしよければ僕と、付き合ってくれませんか?」

これは。ハワイの魔法じゃないかしら。
それとも、都合の良い夢?男性が、いや、極上の男性が私に告白?

「ふ、二葉さん⁈」
「夢かと思って。痛かったから、夢じゃない」

ほっぺをつねった私に、丹下さんが驚いている。

「人生で初めて受けた告白が、まさかこんなステキな人からだなんて。本当に、私に言って下さったんですよね?」

「君しかいないでしょ?二葉真菜がいい。
マナ。ハワイ語で『奇跡』の意味の名前だね。そんなキミに出会えて僕は本当にツイてる」

「私の名前がハワイ語で『奇跡』?知らなかった…」

「素敵な響きの名前だ。君に出会えたのはまさに奇跡だよ。
でも、僕にはまだニューヨークでの実務研修が残っていて、しばらく日本に帰れない。
遠距離になってしまうけど、メールする。電話もするよ。だから…」


「私も、結構忙しくてまとまった休みは取れません。下手をすれば24時間オンコールってこともあるくらいで…」


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