粗大ごみを拾ってしまった(番外編その3)大森VS巫女の不適切な接触問題

二人だけの秘密・10ページ

<貸会議室・16時>

二人が部屋から出ると、
大森は緊張から解けたように
机につっぷした。

<これからどうなるのか・・・>

大森はしばらく動けなかった。

リシェルは・・
目的達成のためには
手段をいとわない。

相手を確実に仕留めるために・・・戦略を練る。

狡猾(こうかつ)に、
瞑王すら(あざむ)いて、

完全犯罪をもくろむ・・
鮮やかな実行力。

そのターゲットは

<俺だ・・・
それも(しるし)つき・>

あの美少女は・・・
恐ろしい・・・

まだ底知れぬ何かが、
あるのかもしれない

大森はようやく立ち上がると、
ラップの入ったバックを持った。

そのバックは・・重い。

そして・・・
不安が広がるのを感じつつ、
部屋の鍵を閉めた。

その夜だった。

ポーン♪

大森のスマホに、メール着信が入った。

「二人だけの秘密 (⋈◍>◡<◍)。✧♡ ♥ 」

発信者名はない・・

♥マークはチカチカ光っていた。
                      おわり

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