逃げて、恋して、捕まえた
「元カレです」
今はもう過去の人だ。
「そう。せっかくだからクリームたっぷりのパンケーキを堪能して」
「はい」
パンケーキと格闘する事二十分。
普段食べなれない甘いものに苦戦し、最後の二口の所で私の手が止まった。
「もうギブアップ?」
まったく動かなくなった私に、奏多さんが声をかける。
「いえ、食べます」
残すなんてもったいない。
フー。
大きく息を吐いてフォークを持った時、
パクン。パクン。
奏多さんの口にパンケーキが消えていった。
「はい、ご馳走様」
「・・・すみません」
持て余してしまった私を、見かねた奏多さんに助けてもらった。
蓮斗なら絶対にしないだろうな。
「じゃあ行こうか」
「はい。その前に着替えだけしに帰っていいですか?」
「いいよ。ホテルは近いの?」
「はい、すぐ近くです」
マリーナベイに泊まっている奏多さんに私の泊まっているホテルを見られるのは少し恥ずかしいけれど、着替えはしたい。
仕方ないなと諦めて、私は奏多さんとホテルに向かった。
今はもう過去の人だ。
「そう。せっかくだからクリームたっぷりのパンケーキを堪能して」
「はい」
パンケーキと格闘する事二十分。
普段食べなれない甘いものに苦戦し、最後の二口の所で私の手が止まった。
「もうギブアップ?」
まったく動かなくなった私に、奏多さんが声をかける。
「いえ、食べます」
残すなんてもったいない。
フー。
大きく息を吐いてフォークを持った時、
パクン。パクン。
奏多さんの口にパンケーキが消えていった。
「はい、ご馳走様」
「・・・すみません」
持て余してしまった私を、見かねた奏多さんに助けてもらった。
蓮斗なら絶対にしないだろうな。
「じゃあ行こうか」
「はい。その前に着替えだけしに帰っていいですか?」
「いいよ。ホテルは近いの?」
「はい、すぐ近くです」
マリーナベイに泊まっている奏多さんに私の泊まっているホテルを見られるのは少し恥ずかしいけれど、着替えはしたい。
仕方ないなと諦めて、私は奏多さんとホテルに向かった。