触れないで、杏里先輩!
「助けて頂きありがとうございます」
北川君が助けてくれたおばさんに頭を下げてお礼を言った。
私も慌てて「あ、ありがとうございましたっ」とお礼を告げるとおばさんは「若いって良いわぁ!君、頑張ってね!」と訳の分からないことを北川君に言いながらニヤついていた。
「あのさ、三つ先のN駅まで坂井さんの前に立ってて良い?距離が近付いちゃうけど……」
北川君はおばさんにもう一度お礼を伝えると私に振り返り、躊躇いがちに提案した。
今みたいな揉め事は起こしたくないし、N駅は新幹線も通っている総合駅。
今の駅からN駅までは乗り込む人も増えるが、N駅で大半の人が降りる。
「勿論!私はず、図々しく、座るだけの身だから、申し訳ないですっ」
私は承諾すると謝罪した。
北川君に気を遣わせっぱなしなのが、申し訳なかった。
「怖かったら言って」
「だ、大丈夫だよっ」
本当は怖いが嘘をつく。
北川君が助けてくれたおばさんに頭を下げてお礼を言った。
私も慌てて「あ、ありがとうございましたっ」とお礼を告げるとおばさんは「若いって良いわぁ!君、頑張ってね!」と訳の分からないことを北川君に言いながらニヤついていた。
「あのさ、三つ先のN駅まで坂井さんの前に立ってて良い?距離が近付いちゃうけど……」
北川君はおばさんにもう一度お礼を伝えると私に振り返り、躊躇いがちに提案した。
今みたいな揉め事は起こしたくないし、N駅は新幹線も通っている総合駅。
今の駅からN駅までは乗り込む人も増えるが、N駅で大半の人が降りる。
「勿論!私はず、図々しく、座るだけの身だから、申し訳ないですっ」
私は承諾すると謝罪した。
北川君に気を遣わせっぱなしなのが、申し訳なかった。
「怖かったら言って」
「だ、大丈夫だよっ」
本当は怖いが嘘をつく。