粗大ごみを拾ってしまった(番外編その4)大森VS巫女の恋愛格差問題
<天界・神殿・大広間>

「オーモリ、
ここで片膝をついて
ひざまずいてください。
教皇様が、杖で肩を軽く触れます。

それが印になり、
あなたは高級霊体として、
天界で承認されることになります」

神殿の中央には、
ひときわ高い舞台のような
場所がある。

スポットライトのように
強い光があたる、豪華な椅子が
一脚だけ置いてある。

教皇のための椅子だろう。

中央の通路の両脇に、
今回、称号を授与される霊体が
並んで、片膝をついていた。

それぞれの霊体の後ろに、
世話役の天使が控えている。

大森が片膝を落とした時、
柱の陰にトガをまとった瞑王が
見えた。

その衣は紫に金が混じる・・
トガ・ピクタ・・
皇帝の象徴。

瞑王の地位は
この天界で、どれだけ高いのだろうか・・

大森は、ふと思った。
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