一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
妊娠していない可能性だってある。
赤ちゃんができていたらどうするか考えよう。
もう引っ越しまで時間がない。
「悩むな。動け」
バチンと自分の頬を叩くと起き上がって荷造りをする。
一時間、二時間と経って日付が変わるが、寝るのが怖くてずっと作業をしていたら、いつの間にか窓から日が差し込んできた。
「もう……朝か」
一時間ほど寝て、身支度を整えるとすぐに近くの病院に行って検査してもらった。
「おめでとうございます。御懐妊ですよ」
診察してくれた医師は私ににこやかに告げた。

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