一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「まずはこれをお納めください。残りは必ず返します」
努めて冷静に交渉を進めようとしたが、松本のお父さんが立ち上がって声を荒らげた。
「そんな都合のいい話があるか! 勝手に決めるな!」
相手が怒るのはわかっていたから、精神的ダメージはあまりなかった。
勝手に決めるな……か。
積年の恨みが沸々と込み上げてくる。
「こちらも言わせてもらいますが、息子さんは犯罪者です。私が高校三年生の時、強姦されそうになりました。破談にできなければ、この話を表沙汰にします」
これが私の覚悟だ。
今まで逃げていたがもう逃げない。
私の話にうちの親族も松本の両親もびっくりしてなにも声を発しなかったが、ただひとり松本だけは違った。
「雪乃さんは芝居がかった冗談が好きのようだ。それとも過度に緊張してるのか? みんな君の話に驚いている。ちょっとは落ち着いたらどうかな? ふたりで話をしようじゃないか」
うっすら口角を上げる松本。
私の話を聞いても全く動揺していない。
むしろ楽しんでいるといっていいだろう。
努めて冷静に交渉を進めようとしたが、松本のお父さんが立ち上がって声を荒らげた。
「そんな都合のいい話があるか! 勝手に決めるな!」
相手が怒るのはわかっていたから、精神的ダメージはあまりなかった。
勝手に決めるな……か。
積年の恨みが沸々と込み上げてくる。
「こちらも言わせてもらいますが、息子さんは犯罪者です。私が高校三年生の時、強姦されそうになりました。破談にできなければ、この話を表沙汰にします」
これが私の覚悟だ。
今まで逃げていたがもう逃げない。
私の話にうちの親族も松本の両親もびっくりしてなにも声を発しなかったが、ただひとり松本だけは違った。
「雪乃さんは芝居がかった冗談が好きのようだ。それとも過度に緊張してるのか? みんな君の話に驚いている。ちょっとは落ち着いたらどうかな? ふたりで話をしようじゃないか」
うっすら口角を上げる松本。
私の話を聞いても全く動揺していない。
むしろ楽しんでいるといっていいだろう。