一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
悪阻も治っていたし、とても楽しい時間だった。
食事を終えると一度家に帰って着替え、荷物をまとめ、ホテルに戻った。
そして、今私は彼が泊まっている部屋にいる。
ツインルームでソファセットとビジネス用にスタイリッシュなテーブルが置かれている。
そのテーブルには怜のノートパソコンが置かれていた。
彼のことだ。
夜遅くまで仕事をしたに違いない。
怜が私のスーツケースを部屋の隅に置いて確認する。
「荷物ってスーツケース一個だけだけど、寮引っ越した時の荷物はどうした?」
「家具は備え付けだったから、服とか本しかなくて東京でトランクルーム借りて預けてきた。引っ越す時は松本と結婚する気はなくて、東京に戻るつもりでいたの」
私の説明に彼は小さく相槌を打つ。
「なるほどね」
「恵子さんのところに行こうと思ったけど、松本の件が片付いたら怜に会って許してもらおうと思った」
ドア付近のベッドに腰を下ろす私の顔をじっと見て彼は不満気に言う。
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