一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
沖田くんが店の人ににこやかに言って靴を脱ぐ。
なんだか敷居が高そうな店。
一見さんお断りとかそういう店なのかな?
静かで落ち着いた雰囲気だ。
ボーッと突っ立っていたら、彼に呼ばれた。
「ほら、雪乃も靴を脱ぐ。ここで食べるから」
「あ……うん」
気後れしながら返事をして靴を脱ぐ。
店の人が廊下の突き当たりを曲がったところにある部屋に案内してくれた。
六畳くらいの部屋にこたつが置いてあってビックリした。
「赤坂でこたつ。なんだか古民家みたい」
私の感想を聞いて沖田くんが頬を緩める。
「田舎みたいで好きなんだ。ここのちゃんこ鍋美味しくて」
「こたつのお店って初めて。今日は雪が降ってるしあったまれるね」
ふたりでこたつに入り、彼がちゃんこ鍋と日本酒をオーダーする。
朝から彼と会ったらどうしようかと思っていたのだが、こたつに救われた。
「いいなあ、こたつ。このまま寝そう」
「食べる前に寝るなよ。身体は大丈夫なのか? 昨日痛がってたから」
いきなり彼が昨夜の話題を持ち出してきて固まった。

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