一晩だけあなたを私にください~エリート御曹司と秘密の切愛懐妊~
「お手柔らかにお願いします、沖田課長」
お酒も入ってかなり寛いだムードになり、雪乃も俺のことを警戒しなくなった。
「お酒もっとちょうだい」
酒を注ぐよう命令する彼女にわざと高圧的な口調で問う。
「課長の俺に命令か?」
「そう。沖田怜、お酒を注ぎなさい」
笑い上戸なのか彼女はいつも以上にはしゃいで俺に命じた。
「はいはい、女王さま。ですが、飲み過ぎて酔っ払っても知りませんよ」
ニヤリとしながら注意するも、彼女は聞かない。
「大丈夫。いつだって頭はクリアですから」
この無防備さに呆れるが、俺には好都合。
俺に心を許しているからか、それともお酒を飲んで緊張が解れたのかはわからないが、彼女が酔い潰れてしまえば逃げられない。
「忠告はしましたよ、女王さま」
にっこり微笑んで酒を注ぐと、彼女はとても楽しそうに飲んだ。
「沖田怜、もっとちょーだい」
また酒を要求する彼女に今度は素直に従う。
好きな女に呼び捨てにされるのも悪くない。
「かしこまりました、女王さま」

< 57 / 243 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop