愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
「い、いえ!大丈夫ですよ」


確かに修羅場には巻き込まれたけど、それはアッチから絡んできたわけで彼は悪くない。
そう思い身振り手振りで否定する。


「えっと、温泉に行く途中だったのかな?」
「はい」
「一人で?」
「あ、違います!今待っている所で」
「もしかして、恋人??」
「というよりは婚約者なんですけどね」
「そっか…。残念。すっごく可愛かったからこの機会にお近づきになれたらと思ったのに」
「か、かわっ!」


この人、急に甘い言葉を言ってくる!
その言葉に顔が赤くなる。


「悪い。弥生待たせ…っ!」


慌てたようにアキさんが近づいてくる。
そして私から隣にいる彼に目が行き、そして驚愕した表情を浮かべる。

この二人もしかして知り合い…?


「あぁ!婚約者ってこの子のことか!隅に置けないな、兄さんも」


に、兄さん!?
ってことはこの人…!


「さっき支配人が言っていたのは本当だったのか…。はぁ、なんで日本にいる?シキ」


アキさんの弟!?
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