君は残酷な幸福を乞う
あとがき
家族━━━━━
夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団。


琉軌にとっての“家族”は地獄その物だった。
きっと幸せな思い出もあったのだろうが、それがかき消される程の地獄。

色んな“家族”があるが、どこの家族も色んな思いの中で過ごしている。

若葉は生まれてすぐに施設に預けられた為、家族を知らない。
だからこそ“家族”に憧れていた。

でも若葉の描いている幸せな“家族”ばかりじゃない。

琉軌は言う。
「家族は、ただの人間の集団」

家族にならなくても幸せに暮らしていける。
世の中には色んな幸せの形があるからだ。

若葉は言う。
「私は“家族”が欲しい。
琉軌と家族になりたい」



だから琉軌は自分の幸せの為に、若葉を傍に置いて大切に囲う。

そして若葉も自分の幸せの為に、琉軌に残酷に幸せを乞うのだ。






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