ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。


「で?はや2日目にして、我慢の限界だと?」


「……なんか私、やらしすぎない?」


「それだけ体が久遠に変えられたってことじゃない?うわぁ、この響き、めちゃくちゃエロくない?」


「ちょっと黙ろうか、那咲」


なんて、そんな会話をしてから2日後の朝。

私は。


「っ、もう、やばいって……!」


あまりの渚不足から。

とんでもない夢を見てしまった。

那咲にも、もうだれにも言えないような、やらしすぎる夢。


「むぎ……」

「ふっ、あっ……」


渚のキスによってとろとろにとけて、力が入らなくなった私の服をゆっくりゆっくり脱がしていく。


「かわいい……綺麗だよ」

「っ、なぎ、さ……」


上は下着もぜんぶ脱がされて、甘い甘い唇と声が落ちてきて、私にふれる手はとっても熱くて気持ちよくて。


「っ……ふぅ、」

「なんで声抑えんの」


「だって、こんな、っぁ……、変な、声、」


「変じゃない。
興奮するから、もっと聞かせて。俺でかわいくなってるむぎの声」


手の甲で口を抑える私の手に優しく口づけたと思うと、そっと指を絡められて、シーツに押しつけられる。


「もっともっと気持ちよくなろうな。
大好きだよ」


そう言って、とろりととけた目で見つめられて、その手が私のスカートを……。


「ぎゃああああ!!」

「ちょっ、なにようるさいわね!」


「ううっ、だってだって……!」
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