俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 マンションに帰ってきてはすぐに部屋着に着替えぐだぁっと身体から力を抜きソファーに身を任す。脱力してソファーに座る俺の隣にピタッと寄り添いグッと背筋をピンと伸ばして真剣な表情。Tシャツショートパンツとラフな部屋着に着替え、前髪をちょんまげのように縛って、フサフサと子犬の尻尾のようで可愛い。
 真剣な表情……でエロい漫画を読んでいる美桜。ついさっきまで恥ずかしがっていたはずなのに、 俺に寄り添い読んでいる漫画をチラッと覗くと男と男がイチャイチャしている……

(び、BLじゃん。ついに堂々と読み出したか。まぁいいんだけどな、凄く嬉しそうな可愛い顔して読むから)

 その嬉しそうな顔、漫画の内容で少し苦しそうな顔をする時もあれば、驚いた顔をしたり。でも結局はとろんと蕩けた嬉しそうな顔をすることがほとんどだ。本当漫画を読んでいる時の美桜の表情はコロコロ変わって見ているだけで面白い。そして可愛くてつい触れたくなる。

「美桜」

 漫画の世界に入り浸っているのか返答がない。

「みーお」

「ふぇい!?」

 目を見開き驚いた顔で俺を見上げるように見てきた美桜の唇にチュッと軽く唇を合わせる。

「何でもないよ。俺も読もっかな〜」

 美桜が山積みになる程リビングに持ってきた漫画を一冊一冊読めそうなものを見ていくがどれも自分にはハードそうなBLに見えて手が届かない。躊躇していた俺を見兼ねて美桜が「これならハードな絵面もないし、純愛ものだから読めると思うよ」と手渡されたBLを受け取り読んでみることにした。
< 159 / 186 >

この作品をシェア

pagetop