俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
「……すっごく似合ってる。綺麗だ」

「本当? こんなに大人っぽいの似合ってるかな? ちょんまげしてたから前髪ぐしゃくじゃだし」

「凄く似合ってるよ。綺麗過ぎて誰にも見せたくなくなってきたな」

 ドレスが皺にならないよう優しく美桜を抱き寄せ美桜が気にしている前髪を指で梳かす。

(ようやく俺の練習の成果が発揮させる時がきたか……)

 美桜の手を取り洗面所の鏡の前に立たせる。

「ヘアアレンジは俺に任せて」

 このドレス似合うと思って同時購入してあったパールのバレッタを用意し、ヘアアイロンで髪全体をゆるく巻き、ちょんまげでぐしゃぐしゃになっていた前髪を綺麗に櫛で梳かしてから前髪を丁寧に編み込んでいく。最後にバレッタで留めれば完成だ。

「わぁ、凄い可愛い。隆ちゃんって何でも出来ちゃうんだね。やっぱりスパダリだなぁ」

 いや、なんでもできるはずがない。この編み込みだって美桜が寝ている時に勝手に美桜の髪の毛で何度も夜な夜な練習したのだ。自分の手で美桜を更に可愛くするってのもいい。

「スパダリって、俺は別に御曹司でもなければ金持ちでも無いよ。さ、美桜の準備も出来たし俺もすぐに着替えてくるから出ようか」
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