俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 熱く冷めない肌を寄り合わせベットの上で抱き合う。裸で抱き合うとこれほどに人の肌が心を落ち着かせ、気持ちがいいと感じる事はない。
 ピッタリと吸い付いてくる彼女が愛おしくてギュッと抱きしめた。

「美桜、身体は大丈夫か? 俺結構無理させちゃったよな」

 彼女は目を細めて笑うと、とても優しい声を出した。

「ふふ、全然大丈夫だよ。私達まだ出会って短いのにこんなにも大切にされてるって実感できて、私の三次元を見る目は狂ってなかったんだなぁって、凄く幸せな時間だった。隆ちゃん、大好きだよ」

 目の奥がジンと熱くなり、涙が出そうだと身体が言う。でも泣くのはちょっと恥ずかしい。グッと耐えた。

「俺も美桜の事が……大好きだ」

 グッと自分の胸に彼女を抱き寄せた。
照れて赤くなってるだろう顔を見られたくないってのは秘密だ。
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