俺の妻は腐女子ですがなんら問題ありません。〜交際0日婚で腐女子の私は甘々に溺愛されてます〜
 キリのいいところまで読んだらあっという間にお昼の時間を過ぎてきた。トイレにくらいしか動かず漫画を読んでいただけなのにグゥとお腹が鳴る。

(隆ちゃん夜帰ってくるって書いてあったな……朝ご飯作ってもらっちゃったし、夜ご飯の支度してみようかな)

 お昼は炊飯器に残っていたご飯と納豆、隆ちゃんの用意してくれていた味噌汁を温めた。豆腐とネギとワカメの入った味噌汁は私の好きな具材だ。

「んぅ、美味しい」

「ご馳走様でした」と手を合わせ食器を洗った。
よし、と気合入れに両太腿を叩きTシャツジーパンに着替えてマンションを出る。夜ご飯の食材をスーパーまで買いに行く事にした。近所のスーパーは会社とは反対方向、歩いて十五分程で着く。日差しが強くて額にじんわりと汗をかいてきた。

「これ、エコバッグ持ってきたけど、お肉買ったら腐るんじゃない?」

 仕方ない、保冷剤も一緒に買おう、とボソボソ独り言を呟きながらスーパーに向かう。
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