すべてが始まる夜に
「どうしたんですか? お2人とも」
私と吉村くんの顔を交互に見ながら尋ねる若菜ちゃんに何て答えていいかわからず、「ううん、どうもしないよ」と首を横に振る。
「お2人とも顔を見合わせてたから、何か話されてるのかと思いました。……っていうか、茉里さんがタートルネックって珍しいですね」
急に服装のことを聞かれ、私は慌てて返事をした。
「えっ? そ、そうかな……。今日は寒いかなと思って……」
隠しているものがバレてしまうのではないかと、不安で仕方がない。
「今日は昨日よりかなり暖かいみたいですよ。朝ニュースで言ってました。暑いかもしれませんね」
「あっ、そうなんだ。今日は暖かいんだ……」
もう、心臓がドクンドクンと大きな音を立てて、背中に変な汗が流れている。
「私、タートルネックって苦手なんですよね。首が全部覆われるから暑いじゃないですか。茉里さんは苦手じゃないですか?」
そう言った瞬間、若菜ちゃんがハッとした表情をして吉村くんを見た。
吉村くんも若菜ちゃんの顔を見たあと、口元をキュッと結んで視線を下に落としている。
そして若菜ちゃんはどういうわけか、「あっ、今日はそんなに気温が上がらないって言ってたんだ。私の勘違いでした。すみません」と、すぐに席に座ってパソコンの電源を入れ、仕事の準備をし始めた。
若菜ちゃん、急にどうしたの?
まさか、この下にあるキスマークに気づいた……ってことないよね……?
私と吉村くんの顔を交互に見ながら尋ねる若菜ちゃんに何て答えていいかわからず、「ううん、どうもしないよ」と首を横に振る。
「お2人とも顔を見合わせてたから、何か話されてるのかと思いました。……っていうか、茉里さんがタートルネックって珍しいですね」
急に服装のことを聞かれ、私は慌てて返事をした。
「えっ? そ、そうかな……。今日は寒いかなと思って……」
隠しているものがバレてしまうのではないかと、不安で仕方がない。
「今日は昨日よりかなり暖かいみたいですよ。朝ニュースで言ってました。暑いかもしれませんね」
「あっ、そうなんだ。今日は暖かいんだ……」
もう、心臓がドクンドクンと大きな音を立てて、背中に変な汗が流れている。
「私、タートルネックって苦手なんですよね。首が全部覆われるから暑いじゃないですか。茉里さんは苦手じゃないですか?」
そう言った瞬間、若菜ちゃんがハッとした表情をして吉村くんを見た。
吉村くんも若菜ちゃんの顔を見たあと、口元をキュッと結んで視線を下に落としている。
そして若菜ちゃんはどういうわけか、「あっ、今日はそんなに気温が上がらないって言ってたんだ。私の勘違いでした。すみません」と、すぐに席に座ってパソコンの電源を入れ、仕事の準備をし始めた。
若菜ちゃん、急にどうしたの?
まさか、この下にあるキスマークに気づいた……ってことないよね……?