ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました

 気づけばカレーとハンバーグにチーズがたっぷりのったドリアと、コンソメスープを手に持っていた。その上にカフェラテと大きなシュークリームを置く。

 列に並び、レジ前までたどり着くと、目の前に置いてあるホットスナックのケースに視線が吸い寄せられた。

「ドリアとスープは温めますか?」

「はい。あと、フライドチキンも。レジ袋もください」

「かしこまりました」

 コンビニのお姉さんが慣れた手つきで、レジ袋に商品をつめていく。持参した買い物袋に冷たいものを入れ、病棟に戻る。

 職員用エレベーターの中には、数人の看護師がいた。病棟が違うので、見たことがあるような、ないようなという感じだ。

 彼女たちは、両手に袋を持っている私を見て、視線を逸らす。笑いをこらえているような様子が、マスクをしていてもなんとなくわかった。

「荷物が多くて場所をとってごめんなさ~い。しかもカレー臭くて申し訳ないです」

 明るく言うと、耐えきれなくなった看護師が吹き出した。別の看護師が笑顔で「全然大丈夫です。いい匂い」と返してくれた。

 よし、笑いをとった。笑えば午後も軽い気持ちで頑張れるよね。お互い大変だけど、頑張りましょう。

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