ぽっちゃりナースですが、天才外科医に新妻指名いただきました
恋愛がどうこうより、患者さんのお世話が最優先。気力も体力も充実させるため、食べ物は欠かせない。
「あ~、近藤さんってナースコール連打してくるもんね。そりゃあ食べなきゃやってらんないわ」
主任がフォローしてくれて、同期は「そっすね」と返した。
フライドチキンとシュークリームもすべて、ぺろりと平らげ、壁際の椅子でうたた寝した。
食べてすぐ寝ちゃダメだってわかっているけど、寝ないと午後から集中力がもたない。
アラームに起こされたら、すぐに午後の仕事へ。あっちへこっちへと走り回っていると、いったん引いていた汗が吹き出す。
「ふう、ふう」
急な採血のオーダーが入ったので、採血管を取りにナースステーションに戻ると、壁にくくりつけられた大きなホワイトボードの前に、白衣を着たドクターが立っていた。
私と同じくらいの歳に見えるから、多分なりたての研修医だ。
研修医はドクターから指導を受けている立場であり、看護師と直接仕事で関わることはそうそうないので、名前もわからない。
彼はなにをするでもなく、ホワイトボードの割当表を見ていた。どの看護師がどの患者を受け持っているのか表になっているものだ。
「あの、誰かお捜しですか?」