【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
「沖重さん。一生懸命仕事をしているところ、申し訳ない。ちょっと秘書室まで行ってもらえないかな?」
おっとりした課長が、私を遠慮がちに呼ぶ。
本社では出世争いが繰り広げられている。
そんな中で、穏やかな性格の課長は貴重な存在で、みんなの癒しだった。
「はい。構いません。今日の仕事の八割は終了しております」
席から立ち上がり、課長の机のそばまで歩き、スッと課長に手を差し出す。
「ん?」
「秘書室へ持っていくものが、あるんですよね?」
「いや?」
しばし、沈黙――私と課長はデスクを挟んで、お互いの顔を見つめ合った。
説明を待つつもりだったけど、課長から、なんの説明もない。
課長のデスクには孫の写真が飾られ、『おじいちゃん、ランドセルありがとう』なんて、可愛らしい手紙付き。
それを課のみんなに自慢したくて、置いてあるのを私は知っている。
その写真を眺め、それから私は口を開いた。
「どうして、私が秘書室に呼ばれたんですか……?」
「さあ? 八木沢室長からの内線で、沖重さんを呼んで欲しいと言われただけだから、内容まではわからないよ」
おっとりした課長が、私を遠慮がちに呼ぶ。
本社では出世争いが繰り広げられている。
そんな中で、穏やかな性格の課長は貴重な存在で、みんなの癒しだった。
「はい。構いません。今日の仕事の八割は終了しております」
席から立ち上がり、課長の机のそばまで歩き、スッと課長に手を差し出す。
「ん?」
「秘書室へ持っていくものが、あるんですよね?」
「いや?」
しばし、沈黙――私と課長はデスクを挟んで、お互いの顔を見つめ合った。
説明を待つつもりだったけど、課長から、なんの説明もない。
課長のデスクには孫の写真が飾られ、『おじいちゃん、ランドセルありがとう』なんて、可愛らしい手紙付き。
それを課のみんなに自慢したくて、置いてあるのを私は知っている。
その写真を眺め、それから私は口を開いた。
「どうして、私が秘書室に呼ばれたんですか……?」
「さあ? 八木沢室長からの内線で、沖重さんを呼んで欲しいと言われただけだから、内容まではわからないよ」