【コミカライズ】若き社長は婚約者の姉を溺愛する《宮ノ入シリーズ①》【番外編更新】
 瑞生さんが驚いて、私を見る。

「どっちだ!?」 
「まだわからないですよ」
「そうか。でも、どっちでもいいな」

 瑞生さんは嬉しそうに頬を緩ませた。

「家族が増えるんだ」
「そうです。私たちの家族です」

 瑞生さんはそっと背後から、私を宝物のように抱き締めた。
 外の景色が見え、大きな桜の木から、葉が舞い落ちる。
 次から次へ降り積もり、落ち葉は地面を隠す。
 幸せな思い出が増えるたび、過去の悲しみも苦しみも覆い隠してくれる――降りやまない落ち葉のように。

【了】
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