8月25日(後編)
そう言うと飛鳥くんは勝手に歩いて行く。


「ちょっと待って」

「何?」

「一応わたし店長から教えるように頼まれてるんだけど…」

「それ必要ないから」


必要ない…?

教えなくてもいいってこと?

「別のところで似たようなバイト経験してるから」

と言われ納得。


じゃ、いいのかな?…

なんて思いながら飛鳥くんの仕事ぶりを観察するけど、確かにわたしが教えることはあまりなさそうだ。


笑顔での対応もバッチリだし…

あれ?なんかほんと完璧かも…。

仕事の流れもすぐに把握してるし、なんならわたしよりできるかも。


それからあっという間に時間は過ぎた。
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