8月25日(後編)
「花火、いいね」

そう返事をすると「じゃ、花火買わないとだね」とレジ横に並べられた花火に手を伸ばす日向くん。


「どっちの花火がいい?」

と2袋の花火を見せてきた時だった。


「紗良ちゃん?」

背後から聞こえた水樹くんの声にドキッとする。


振り向く前に日向くんを見ると、視線はわたしの後ろを向いていた。

ゆっくり振り向くと水樹くんと目が合う。


「紗良の友達?」

と最初に口を開いたのは日向くん。

「友達、というか…その…」


彼氏、と言いにくいのはなぜだろう?

「あんたこそ誰?」

水樹くんの視線が日向くんに向く。
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