8月25日(後編)
寝ると言っても、ほんとに寝るだけ。

添い寝?ってやつ。


一線を越える…

そんなことは断じてない。


「シャワーでいいならうちの使っていいよ?パジャマも貸すし」

ケビンはそう言うと、洋服を持って来てくれた。

その洋服を受け取りシャワーを借りた。



「ねー、ケビンは好きな人いないの?」


気づくと2時を回っていて、ベッドに並んで横になりながら、ふとそんなことを尋ねる。

ケビンが色んな子と遊んでいるのは知っているけど、好きな子がいるのかは聞いたことがない。

「まだ好きな人とまではいかないけど、気になる人ならいる」


そう答えたケビンにちょっと驚き。


まさかそう答えがくるとは…

ってわたしから聞いておきながらだけど。


「そうなんだ?会社の人?」

「そう。部署も違うし、なんなら年上だし…僕に見向きもしない人」

「随分と弱気だね」


ケビンらしくない。
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