8月25日(後編)
ーー数日後…

「夏目の企画で進めていこうと思う。これからもっと忙しくなるわよ〜」

先週ギリギリで提出した企画案が、どうやら通ってしまったようで…


出勤したと同時に天宮さんから呼ばれ、また頭を下げるのか、と沈んだ気持ちが一気に晴れていく。


「あの、天宮さん」

「んー?」

「ほ、ほんとにわたしの企画で大丈夫なんですか?」

と聞かないと気が済まない。


だって、ダメ元だったし…

何より自信がなかった。

そんな企画案がまさか通ってしまうとは…。


「んー…正直、迷ったのよね」

「じゃ、どうして?」

「あの企画案は、夏目にしか出せなかったと思うのは事実。それに、今時のいいところが詰め込まれてて、若者の気持ちは掴むだろうし」


そう言って笑う天宮さんは、そのまま言葉を並べた。

「修正部分、それから付け足し部分が山のようにあったから、これからいっときは覚悟しときない」


と意地悪な笑みを浮かべる天宮さんに思わず唾を飲む。

だけど、そう言われて現実感が出てきた。
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