陰に埋もれし英雄に花束を
だが、それをよく思わない人たちもいた。それは、他国と戦うことで自国の領土を広げようとする国王たちだった。

女性たち民間人が集まった革命軍と、国王が率いる軍隊は衝突することになり、戦うこととなる。

長い戦いの末、革命軍は敗れることとなった。それはそうだ。民間の兵士と城に仕える兵士では武力が違いすぎる。リーダーの女性と、途中で戦いに加勢した彼女の兄は死んだ。しかし、彼女たち革命軍の思いは敗れることはなかった。

その後、多くの人々が彼女の勇気に心を動かされた。そして、平和を求める声は大きくなり、世界は少しずつ変わっていったのだ。

「私たち歴史家は、決してあなたたちの勇気を忘れないわ」

女性はそう言い、ひび割れてしまった彼女と彼女の兄の名前に触れた。



今から千年前ーーーこの街は戦火に包まれていた。敵国の兵士たちが街に火を放ち、人々を殺し、街には悲鳴と泣き声が響いている。

「ヤバいぞ、ジャンヌ!早く逃げよう!」
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