あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『んーま、…これほんとにインスタント?』

「あ、はい…。いつものコンビニの、」


私が言うと

へぇ、と感心したようにもう一度

カップの中を眺めて

お前才能あんな、と呟いた。


『…ねぇ、これ毎日飲みたいんだけど、』

「は、はいっ。こんなものでよければいつでも…、」

『ん。……じゃあ、僕は今から配信するから、』


そう言って立ち上がった雪村さんは

完全に、仕事の顔になっていて。

やっぱりストイックだな、そう思わずにはいられなかった。


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