あの日、雪が降っていてよかった。【完】
ベッド行きましょ、と身体を軽く揺すると

んん、と彼は一瞬険しい顔をしてから

わかった、と立ち上がった。


「べ、ベッドまで支えますから…、」


立ち上がったはいいものの

ほとんど目は開いていないし、足元もおぼつかない。

私は雪村さんの身体を支えつつ

寝室まで連れていくと

そっと彼をベッドに座らせた。

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