あの日、雪が降っていてよかった。【完】
こんなことは初めてだ。

雪村さんに付き添って、寝室まで来たところまでは覚えているのに

その先を全く思い出せない。


「わ、私、なんか失礼なこと…、」


……してない、よね?

急に不安になってリビングへ行くと

そこに雪村さんの姿はなかった。


「これ…、」


テーブルの上には

雪村さんがいつと食べているクリームパンと

小さなメモが残されていた。
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