あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「わっ、私の記憶違いかもしれないんですけど…、」


あの時、私は母からの言葉に

酷く動揺していたっていうか、落胆していて

まともな精神状態じゃなかったし。


『唯ちゃんに限って、そんなことないでしょ。』

「そう…ですかね、」

『もうちょっと具体的に教えて。なんて言われたの、雪村に。』


あの日の雪村さんからの言葉は

本当に印象に残っていて

一言一句違わずに言える。

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