あの日、雪が降っていてよかった。【完】
『上手だねー、……っていうか、この曲…、』

『………ピアノ版なんか出してねぇのに。…もしかして無断で出回ってんのか?』


聞こえてきたのは

正真正銘僕が作詞作曲した曲で

こんな所で弾くにしては、あまりにも上手すぎる演奏だった。


『………ピアノ版もいいね。公式で出そうかな…、』

『ふっ…、雪村、完全に仕事モードになってるよ。今はとりあえず、唯ちゃん探さないと。』


行くよ、と言う神室に

もーちょっとだけ待って、と告げて

俺は人集りの後ろで静かに耳を傾けた。


-雪村side end-
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