あの日、雪が降っていてよかった。【完】
「あっあの、私っ、ファンになりました、」

「え、えっ、」


ファンなんて

生きていて今まで1度たりとも言われたことない言葉に

私は、お礼の言葉も言えないまま

ぺこりと頭を下げた。


「本当に、ありがとうございました。」

「こ、こちらこそ…、」


これ以上注目されているのは耐えられない。

私は集まっていた人達にもなぜか会釈をしてから

逃げるようにしてその場を離れた。

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