恋する乙女の下着事情
<部長室・高屋敷の講義・その2>

高屋敷の定義として、
<パンツはでかい、パンティは小さい>
というサイズ問題の事らしい。

小さいとは
<おへそより、かなりギリギリ下のやばい位置>になるやつだろう。

リノアは思い出していた。
昔、婆ちゃんが、
「女の子は腰を冷やしてはいけなから、パンツはおへそまであるのをはきなさい」
と、ご丁寧に毛糸のパンツをはかされた学童期。

リノアの母は、
幼い時に父と離婚して、家を出て行った。
リノアは祖母に育てられたので、
そっち系の知識はわからない。

「これを見なさい!!勉強よっ!」
高屋敷は
自分の机の引き出しから、
ひらりと
レースの装飾の美しいブラジャーを取り出して、リノアに突き付けた。

「勝負の時はこれよ!!」
高屋敷が高らかに宣言をした。
「もちろんセットアップでねっ!
海外セレブの御用達!」

「はぁ・・・?」
こいつはブラジャー男子でもあったのか・・
リノアは口を開けていた。

次に
高屋敷はあざやかな手つきで、
レースのひも付きパンティを
マジシャンのごとく、手から出現させた。

小さっ・・い・・!
それにかなりの分量で透けているし。
両脇は紐だし・・
後ろもほぼ紐でサテンのリボンが
ついている。

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