恋する乙女の下着事情
<山荘・その4>

支社長が苦笑した
「俺は・・
実戦のほうに特化しているからなぁ・・とにかく今回の件は・・」

リノアは、再度頭を下げた。
「どのようなご沙汰があっても
受け入れる覚悟でございます。」

「打ち首覚悟、というわけか?」
支社長がより前傾姿勢になり、
リノアの反応を確認するように言った。
「はい、破門もされます。」

リノアは正座を崩さない。
手を前にしてうつむいていた。

支社長は今度はソファーにもたれかかるようにして、
「とにかく、夜中だ。明日考える。
君もシャワー浴びてさっさと寝ろ。風呂場はむこうだ。
着替えもそこで適当に探せ。
隣の寝室を使え。俺はここで寝る」
リノアはかぶっている毛布の合わせ目を握りしめた。
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