恋する乙女の下着事情
<バスルーム・翌朝7時・その3>

「おい!!なにやってるんだ!?
死んでるのか!?」
リノアは薄目を開けた。

支社長が片膝をついて、
リノアの顔を覗き込んでいた。
「あー・・・・」
バスルームの床で、横向きで寝ていた。

床暖房の暖かさが、気持ちよかった。
急いで起きようとしたが、
体重をかけた瞬間に、手首のあまりの痛さに声が出た。

「痛いっ・・・!」
そのまま、床に崩れ落ちてしまった。
「起きられるか?ちょっと、見せてみろ」
支社長が、リノアの肩を抱いて
起こしてくれた。

そしてリノアは、
そろそろと手首を差し出した。
「相当腫れているな・・
医者に行ったほうがいい。
レントゲンとらないと・・
アイシングをして、取りあえずテープで固定するか。
・・待ってろ」
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