恋する乙女の下着事情
<山荘・リビング・その4>

リノアは一言づつ、区切りながらに言った。
「あの、前向きに、検討します」

リノアの答えに、
支社長は安心したような顔をして、少年のように笑った。
「ぜひとも頼む・・」
リノアは支社長の青あざに、
目をやった。

「でも、心配なことがあります!」
「なんだ?」
「夫婦げんかしたら、かなりやばいでしょ」

支社長はあっけにとられたようだったが、次に爆笑した。

「まったく、君はおもしろいな。
栗原宗家に総がかりでやられたら、俺の命はいくつあってもたらんぞ。
危険なのは俺だ。
今回は、あざくらいですんでいるがな」
支社長は、あごのあざに触れた。

それから、スマホを取り出した。
「俺のコレクションだ。いいだろう」
スマホ画面を、リノアに見せるように突き付けた。
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