10秒先の狂恋 ~堅物脳外科医と偽りの新婚生活~
 大和先生が眉を寄せてこちらに歩み寄る。
 泣いてたのがバレる、と思って、慌ててまた顔を逸らした。

「果歩? どうしたの?」

 不審そうな大和先生の低い声が頭上から降る。私がびくりと身体を震わせると、島原先生はあっさりと、

「告白してたんだ。僕は果歩ちゃんが好きだって」

と言い出したのだ。
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