【完結】ドSな救命医に見初められ、婚姻関係を結びました。


「っ……病院……?」

「はい。処置が終わりましたから、もう大丈夫ですよ」

 そう患者さんに声をかけると、患者さんは「そうですか……」と呟いた。

「今から病室に運びますからね?安静にしていてくださいね」

 わたしがそう声をかけると、患者さんは「はい……。ありがとうございます」と言っていた。

「本田さん、こちらの患者さんは、一般病棟にお願いします」

「分かりました」

「まだ血圧の変化に気を付けて下さい。 何かあったら、必ず報告してください」

 患者さんを一般病棟に運んでもらうようにお願いしたそのすぐ後、四方木先生が帰ってきた。

「さくら先生!お待たせしました!」

「あ、四方木先生」

「患者さんは?」

 そう聞かれたわたしは「とりあえずバイタルは安定しました。ただ他にも何か異常があるかもしれませんし……。明日にも調べた方がいいかもしれません」と答えた。

「そうですか。 じゃあ念の為、明日一応CTとMRIを撮りましょうか」

「そうですね。わたしから、コンサルしておきます」

「はい」

 ホッとしたのも束の間。またホットラインが鳴り始めたのだった。
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